わたしには好きなひとがいる。
髪は野暮ったいし、寝ぐせだってたまについてる。丸まった背中は猫背気味だし、外に出ないから色白で痩せててもやしみたい。
全然格好よくない。おじさん一歩手前の、よれよれのお兄さんだ。
それなのに、万年筆をす
らすらと走らせる横顔を見ていると吸い込まれてしまいそうになる。
好き――そのたった一言を、わたしはいつになったら伝えることができるんだろう。
※ご近所の小説家に恋してアタックしてる女子大生のお話です。
※以前掲載していた作品を再投稿しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-25 18:08:58
67734文字
会話率:42%
人と魔物の争いの末、平和な時代を迎えたイルート王国。その南西に位置する小さな村では、ある女が冒険者になる決意を固め、旅に出た。一方で国の首都では、腕の立つ冒険者の男が暖かい家庭を夢見て結婚相談所へ通っていた。そんな2人が出会い、お互いに笑っ
たり傷ついたりしながら頑張るストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-12 10:01:29
5180文字
会話率:49%