ガルシア家に一通の手紙と小包が届く。
上質な紙に封蝋をするような知り合いなど心当たりも無いが、送り主の名前を見てガルシア家の主人には様々な感情が芽生えていた。
娘の婚姻と一抹の不安。
ただ、文字を一つ読むたびにその表情を綻ばぜ、良き
知らせにほっと心を撫で下ろす。
小包をほどき裏庭へ向かう。
きっと二人の娘が帰郷って来る頃にはそれが一面にあって、満面の笑顔と一緒に咲き誇る花たちが娘に祝福を授けてくれるのだろう──。
※これは現代ではなく異世界のお話です。
主人公:ローランド(♂)30才
ヒロイン:ミレイナ(♀)19才折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-14 19:00:00
12592文字
会話率:40%
シリーズの短編のようなものです。
連載は止まっていますが、そこには間幕の形で掲載したいと思います。
最終更新:2022-05-29 23:01:08
4729文字
会話率:26%
神が落とした権能【神権】を得る為、戦争の絶えぬアルストロメリア。
本当にあるかどうか分からぬものを求め、日々争い続ける人類についに呆れた征治は、己の大事な人々と共にアルストロメリアより遥か北にある孤島に移住。
【極北星】と名付け、平和
な日々を送っていた彼らだったが、終戦した、という情報を知り、情報収集の為改めてアルストロメリアに訪れたところ、四大覇王を名乗る者達によりアルストロメリアは四方で征服され、新たな地獄と化していた。
※ ※ ※
♥マークあり。エロシーンは都度ございますが、話しの末尾に※マークをつけさせて頂きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-19 23:41:22
5197文字
会話率:32%
「……せめてさあ、風呂くらい入らせてくれねえかな?」
江戸時代末期に草創された対人術【八葉人式】の十八代目当主・八葉功太郎は夜、いつも通りの修練を終え、帰路に着いていた。
道中、突如足元に生じた円によって生涯十度目になる召喚を経験する。
反則技《チート》もなければ、魔力もない。
世は地獄より地獄。破滅一歩手前の末世を、わずかに残る、諸々欠如した人々を仲間に彼は行く。
八葉人式の技術は通用すればいいなあ、そう願いながら。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-12 00:49:29
11970文字
会話率:21%