※テキストサイト「化野」からの転載となります※
「京」の陰陽師、遠野一花(トオノイチカ)はあやかしに印をつけられてしまった為、一年半前から陰陽寮付属の病院に隔離されていた。
新月の夜はあやかしが最も力を増す日であり、一花の身につけられた印か
らは蛇のようなものが這い出して声を上げさせようとする。
印をつけたあやかしは結界に縫い付けられる直前、こう言った。
「――貴女の声を頼りに忍んでゆくよ」
あやかしに印をつけられた人間はいずれ、あやかしに囚われる運命にある。
あやかしと一花の間には印を介した縁が存在し、思考を支配される可能性があるため死ぬまで病院から出ることができない。
人生のほとんどを奪われた挙句、新月の夜に肌を這い回る何かの感触に耐えなければならないという屈辱に耐えかねた一花は命をかけてあやかしと再び対峙することを選び、陰陽寮は「あやかしを降すこと」という条件をつけて許可を出した。
満月の夜、あやかしとの対話に挑んだ一花は名を聞き出すことに成功するがなぜかあやかしも一花の名を知っており、しかも一花から離れられないと言い出す。
印も消え、陰陽師に復帰できそうではあったがあやかしが「ついてきた」事に困惑を隠せない一花だった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-28 15:41:30
16265文字
会話率:40%
新米刑事樹坂陽は、警視庁捜査二課、特別対策班に配属される。しかしそこは『お片付け係』と言われ、厄介者を放り込むごみ箱的な場所だった。新米なのに何故!?
特に捜査も命じられない部署だが、独自にある捜査をしていた。それは、庁内でも一部の人間
しか知らない情報、『調停者』についてだった。
月が昇る。それは見ることの出来ない新月。月は太陽を追い、天は月を包む――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-11 11:53:31
81270文字
会話率:46%
私どうしたの?
これは――夢?
どうしてこんな事に?
無職と美人とときどきわたし。
※設定を使って再度練り直したもの
です。元『待っていたの』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-22 19:34:23
7283文字
会話率:33%
人間の世界と隣り合うように存在する世界「夢境」。そこは、ある一族をのぞいて、生命らしきものが何一つ存在しない、乾いた砂と岩と赤い大地で覆われた、孤独な世界だった。
新月の夜、一族に「花」と呼ばれる新しい存在が生じた。彼の名はアズール。
アズ
ールは養い役のエルロイから命の糧を与えられ、不完全な身体を満たしながら完全体へと成長していくが…。
※多少の残酷描写が混じる場合があります。
※相変わらず遅筆ですが、再開しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-14 05:51:07
38540文字
会話率:20%
街はずれにある公園の古びた公衆トイレ。満月と新月の夜には何かが起こると噂の場所。満月の夜にトイレの噂を確かめに来た少年たちの運命は……?※エロは控えめです。配分としてはホラー4:ファンタジー3.5:エロ2.5ぐらいでしょうか。
最終更新:2010-03-24 00:15:23
4889文字
会話率:48%