カリスマ気取りの写真家先生が、可憐なソメイヨシノの花びらをほうふつとするウブで凡庸な青年にヒトメボレするも、当代きっての色男の浮き名をウヌボレてきた矜持(きょうじ)が邪魔をして、ついぞ余計な見栄をはりつづける結果が、本気の恋心と独占欲を悟ら
れればかえって幻滅されてしまうに違いないほどの分不相応な崇拝と憧憬を浴びるばかりとなり。
身から出たサビ、因果応報、自業自得のヂレンマに、苦悶煩悶(くもんはんもん)、先生、見るも哀れに憔悴(しょうすい)しきり。
冴え冴えとした美貌の白皙(はくせき)に、不精(ぶしょう)なヒゲを生え散らかすアリサマで、剣呑に思い詰めた熱情を抱え込み、胡乱(うろん)に酒場を徘徊すれば、ソメイヨシノの君に言い寄るフラチなヤカラのウワサを耳にはさみ、ついに先生、我を失って乱心奔走……
―-可憐に咲き乱れ妖艶に舞い散る桜の花をモチィフに、、、
なんちゃって昭和浪漫
・自尊心の強い美貌の新進写真家×初心で凡庸なカフェ店主
!!! ※BL、※R18、※男性同士の性的描写アリ !!!
*自作サイトからの転載(重複投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-04 17:00:00
29369文字
会話率:28%
この男の種は相性の合う者同士が出会い触れ合うと、体の奥からチリチリと痺れのようなものが発生した。
それは酩酊にも似た甘い痺れ____。
それに囚われるのは男だけ......。
心が「半身がここにいる」と気づいてしまえば、それは渇望となって思
考と体を支配する。
しかし女人の数が減った今、そんな相性のいい相手に出会うことなどひと握りの幸運者だけだった。
私が目が覚めるとそこにはヒゲを長く伸ばしたおじいさんや、見るからに医者のような人達が、私の周りに円陣を組んだように立っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-04 01:54:23
2739文字
会話率:23%
皇都で洋服店を営んでいるセグは、綺麗なものが大好き。ある日服を作ってほしいと依頼されるが、相手はヒゲも髪もボサボサ伸ばし放題の汚い物体。思わずブチ切れたセグの取った行動とは………ご都合主義ゆるゆる設定の、異世界ものです。R18ですが描写は軽
め。ラブコメです。文中に「縁結びの魔術」とありますが、同シリーズの「魔王軍面接会場」の中に出てくるチラシにかかっていた魔術と同じもので「こちら側がその人材を必要とし、且つこちら側が用意できる対価を相手側が望んでる」という魔術です。この話だけでも、読めるようになっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-22 19:17:37
11347文字
会話率:54%
人々に野獣殿下と嘲けられる第二王子と、宮廷魔導師の話。
※野獣殿下受け。
最終更新:2013-11-05 20:14:12
8271文字
会話率:56%
職を失い、妻子にも愛想をつかされた榊嘉昭は、傷ついた心をなぐさめるべく、山奥の旅館・弓削荘へ逗留することにした。到着早々、若者の運転する原付バイクに轢かれそうになった嘉昭は、その事故のおかげで、長逗留の中年客・新田や、弓削荘の主である籐哉、
籐哉の幼馴染で嘉昭を轢きかかった張本人の良平と昵懇の間柄になる。粗暴で気まぐれな良平に振り回される嘉昭だったが、純粋で瑞々しい彼に、どうしようもなく惹かれていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-24 23:13:41
99495文字
会話率:43%