カリスマ気取りの写真家先生が、可憐なソメイヨシノの花びらをほうふつとするウブで凡庸な青年にヒトメボレするも、当代きっての色男の浮き名をウヌボレてきた矜持(きょうじ)が邪魔をして、ついぞ余計な見栄をはりつづける結果が、本気の恋心と独占欲を悟ら
れればかえって幻滅されてしまうに違いないほどの分不相応な崇拝と憧憬を浴びるばかりとなり。
身から出たサビ、因果応報、自業自得のヂレンマに、苦悶煩悶(くもんはんもん)、先生、見るも哀れに憔悴(しょうすい)しきり。
冴え冴えとした美貌の白皙(はくせき)に、不精(ぶしょう)なヒゲを生え散らかすアリサマで、剣呑に思い詰めた熱情を抱え込み、胡乱(うろん)に酒場を徘徊すれば、ソメイヨシノの君に言い寄るフラチなヤカラのウワサを耳にはさみ、ついに先生、我を失って乱心奔走……
―-可憐に咲き乱れ妖艶に舞い散る桜の花をモチィフに、、、
なんちゃって昭和浪漫
・自尊心の強い美貌の新進写真家×初心で凡庸なカフェ店主
!!! ※BL、※R18、※男性同士の性的描写アリ !!!
*自作サイトからの転載(重複投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-04 17:00:00
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