スケーターとしてコーチとして精力的に活動していた由香利は、ビルの谷間で偶然かつての恋人、健一と再会する。妻と二人の子供を伴った健一に、10年前と変わらないフィギュア付けの日々を送る自分になぜか羞恥を覚え思わず身を隠す。家族という語ることの出
来る未来を得た健一。対して別れた当時と何ら変わりのない自分。そのことに気鬱になる由香利に、楓は……。かつての恋人が幸せを手に入れた姿を前にして、別れた当時のままの暮らしをしていることに対し、感じる必要の無い羞恥を感じてしまうのは仕方がないことではないかと。そんな微妙な乙女心を綴ってみました。はい、BLではありません!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-20 00:00:00
8716文字
会話率:23%
ソルトレイク・オリンピック、四位という成績を最後に、由香利は長い現役生活にピリオドを打った。秋には大学時代から交際中の、木内健一と結婚式を挙げるつもりでいた。だがある梅雨空の日、突然、健一から別れを告げられる。今後もフィギュアと係っていく由
香利とでは、普通の暮らしが望めないからというのが理由だった。その言葉に、フィギュアに対する情熱を失った由香利に、父・俊春はある少年のコーチを依頼する。将来、オリンピックの舞台に立つことが出来るほどの才能のある少年に、由香利は……。由香利先生と楓君の出会い編です。もうBLなんて言葉、完全無視のお話です(^_^;)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-12 00:00:00
13457文字
会話率:28%