家族も友人もなく日々仕事に追われる俺の唯一の趣味は、ゲームアプリでAIのキャラクター「アオバ」を育てること。今も片想いしている初恋の人と同じ名前で同じ声と姿にしたそのキャラクターは、俺の二次元彼氏…なんて思ってたりする。
ある晩、残業し
て疲れ切って帰宅するとそこには、初恋の人である碧葉先輩…ではなくAIキャラクターのアオバがいた。AIなのになぜ。疑問に思うよりも先に、俺は久しぶりに感じる人の優しさやぬくもりに癒やされてしまった。でも、アオバは「もう一人のボクのことを忘れて」としつこく言ってきて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 21:03:03
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会話率:55%