二十九歳、処女、彼氏なしのわたし。通称、『総務の鬼・アオザメ』。
……っていやいや流石にヤバいでしょう! 彼氏くらい作らないと!
とはいえ、わたしに男は寄り付かない。
何故か、向こうのほうから逃げていくのだ。……てわたしひょっとして
すごくイタいひと?
このまま三十路を迎えるのか……と思っていたわたしがある夜、残業をしていると、後輩の小柴くんが、
「め、迷惑じゃなかったら、おれ、鮫島さんをお食事に誘おうと……そう、思っていまして」
まさかのお誘いきた。
とはいえ、小柴くんって、まだ社会人二年目でしょ! 年齢差! 年齢差がぁああ! いやいや普通に無理でしょ! 六歳差とか、小学生と中学生が恋愛するようなもんでしょう!
「別部署のすっげえ綺麗な鮫島先輩を、一年以上想い続ける程度にはね」
――年齢差をものともしない、ちょっぴり強引なチワワ系可愛い年下男子に愛でられる。
■性描写を含む話には『*』マークをつけています。
■2020.04.11~05.06 毎日0時更新にて完結します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-06 00:00:00
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会話率:39%