魔力で稼動する人が搭乗して操縦する機械、マージアーマー。
古くは魔王との戦いに打ち勝つため、ゴーレムに人が搭乗して複雑な動作を可能にした身の丈5メートルの鋼鉄の巨人であったが、魔族との千年に続いた戦争も終結して三百余年。戦闘用に限らず民
間の移動手段として小型化されたマージアーマーが街中を闊歩する時代。
人々はマージアーマー、通称MgA(ムゥガ)を極限まで軽量化したスピードに特化した機体でコースを疾走する競技、M1(マージワン)という数機から十数機によるスピードレースに熱狂していた。
世界には魔王軍との戦争で発生した歪みによる魔力特異点にダンジョンがランダムに発生し、富と名声を求めた雑多な職業の冒険者達がダンジョン探索に身を投じる時代に、ケン・アラヤはMgAのライセンスを取得して弱小ではあったがレースチームに入団して実績こそ上げられていなかったがレーサーとしての道を着実に登っていた。
一方で魔力の波を飛ばして動画を配信・受信出来る魔道具クリスタルビジョン・オブ・リプレイスサウンド、略称クリビオブリという液晶タブレット端末のような魔道具で魔法で作り上げた動く幻覚イラストの姿を借りて配信活動をしていたニャミー・ブラクラことレア・ファトナーは没落貴族の元男爵の父親の癇癪で配信機材をことごとく破壊されて唯一守り抜いたカバンサイズのクリビオブリを抱えて家を出る。
ひょんなことからケンの所持する中古MgAを載せた軽マージカーゴに暖を求めて忍び込んだレアに気付かず借家のガレージに入庫してしまい、知らず家に乗り込まれて同棲する羽目に。
「ねえ、この家って配信できるようなちょっと暗めで落ち着ける狭い部屋ってある?」
「えっ!? 誰!!」
成人しているのかどうか微妙なお年頃の少女は無遠慮に居候を決め込み、追い出そうにも行くあてがないDVな父親の元へは帰りたくないというレアを無理矢理追い出すこともできず、レースだけでは食えずに現場仕事に精を出すケンは仕方なく同居することを承諾して・・・。
互いに夢に向かって駆け抜ける、これはちょっとおかしな二人の物語。
※アダルトな回には(H)を入れる予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 10:41:54
9173文字
会話率:57%
魔法と機械技術が同居した戦時下の世界。彼女は、自ら「人間であること」を棄てて戦いのための「装置」となる―― 浣腸・チューブ連結注意。 "http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3828908&
quot;より転載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-08 22:49:15
8983文字
会話率:18%