イグラス王国の貴族で、由緒正しく王家の血縁でもあるエーバエンス公爵家の長女として生まれたエリザは大変優秀で神童とまで言われ両親に大切に育てられていた。
私は何をするにも直ぐに出来てしまうので、物事に対して面白みを感じず、退屈な日々を過
ごしていた。
その退屈に日々を如何やって解消するかと云うのが、私にとって永遠のテーマになると思えていた。
その退屈な日々を解消できる可能性を秘めた男の子に五歳のお披露目会で出会い、その子は私の憧れのドラゴンスレイヤーのマーベリック男爵家の次男モーリスであった。
モーリスは見た目はさえない感じの子ではあったが、彼の持つ能力にエリザは興味を惹かれ、この子となら、何か面白い事ができると確信して、父にモーリスとの婚約を本人には内緒で結ぶことにした。
それから暫くはモーリスの行動を公爵家で抱える密偵のカールを男爵領に送り、モーリスの行動の監視をさせて何か変わった事をしたらエリザに報告させる事にした。
それから暫くすると報告書が頻繁に届く様になり、その内容にエリザはビックリするようなことも書かれていて、益々、エリザはモーリスを自分の者にする為にあの手この手で、モーリスにチョッカイを掛ける様に成った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-27 08:27:33
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