第二の性がある世界に転生し、αとして生まれた主人公――百武綾子(ももたけ あやこ)は、勝ち確定人生を楽しみつくそうと考えていた。
そう、ある日、高校の教室で、ヒートを起こして強姦されかけているΩ――羽木柄令(はぎえ れい)に出会うまで。
羽
木柄は綾子が前世楽しんでいたR18鬱BLゲームに登場するキャラクターの一人で、一年後に入学してくるゲーム主人公が羽木柄ルートに入った場合、羽木柄と関わった全てが消されてしまうことを思い出す。
もちろんそれは綾子も例外ではない。――順風満帆、出世して湯水のように得た金銭で推し作家を囲い自分のために創作してもらおうと考えていた綾子からしたら、羽木柄の存在は寝耳に水どころの騒ぎではなかった。
だがすぐに、ゲーム主人公が羽木柄に惹かれた理由を思い出す。Ωとして生まれ、Ωとして消費されつづけていた羽木柄の儚げで、守ってあげたいオーラ。それにゲーム主人公は惹かれたのだ。
つまり、羽木柄の高校生活が順風満帆であれば、ゲーム主人公は羽木柄に惹かれなくなるのでは?
ゲーム主人公を羽木柄ルートに行かせない為に、羽木柄を健やかに育てようとする綾子と、
そんな綾子に惹かれていく羽木柄のお話です。
オメガバース、ほんのりですが羽木柄が男性に犯されそうになる強姦描写(BL描写)などがありますが、最初だけです。
CPは綾子×羽木柄です。軽めの読み物にどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 21:20:44
150918文字
会話率:54%
藍川瑛太は二十七にして作家としての地位を得た恋愛小説家だった。現実では人を愛したことがなく、女を知らない自分に強烈な劣等感を抱いているため正体を隠して執筆していたが、そんな折、書けなくなり路頭に迷う瑛太の正体をあっさりと見破った人に出会う。
新居の隣家に暮らす中国系、吴然(ウゥラン)。彼はまだ十九の美しい男だった。
作家として終わりが見え、死を覚悟するほど堕ちた瑛太に、美しい吴然は自分の秘密をひとつ握らせ、こう言った。
「ぼくを愛してもいいんですよ。それで書けるなら。愛してみてください」
瑛太が知ったのは女ではなく男の肌だった。はじめて他人の肌に触れた瑛太は書けるようにはなったが、堕ちるところまで堕ちてゆく。
綺麗な吴然と出会い、堕ちるとこまで堕ちる恋愛小説家、藍川瑛太の闇が深い人生を淡々と綴る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-06 19:50:45
7475文字
会話率:32%
俺のせいであいつは死んだ――恋人が死んだ後、自暴自棄に生きる男と、それを支える男の話。
※いつものハッピーエンドではありません。
※嘔吐描写あり。
※タグを十分に理解してからお読み下さい。
※前後編で受け視点・攻め視点となっております。攻
め視点は執筆中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-28 22:00:00
5591文字
会話率:48%