初めて経験した好きな人との行為は、ただ我慢し続ける時間だった。
営業事務として働く橘志織(26)は、月に一度上司である東堂義也(32)と食事に行く仲である。
恋愛対象として見られていないことで気を許していた志織が過去の"痛
い経験"を話すと、東堂はあることを条件に志織に交際を提案した。
「俺とセックス抜きで付き合ってみないか? 橘がしたいと思わない限り俺からは手を出さない」
「もしも橘の同意なしで俺が手を出したら人事にセクハラされたって言っていいから」
志織にとって身体の関係のない男女交際はとても楽しい一方で、ときどき物足りない。
「セッ…………」
「せ?」
痛くてもいい。遊ばれてもいい。
この人になら、何をされてもきっと後悔しない。
※マークはRシーン
誤字脱字のご指摘いただけると大変ありがたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 18:00:00
51199文字
会話率:41%
園田智恵子は自分自身の恋愛に興味がない。最近一緒に出かけるようになった男性も、飲み友達でご飯友達だ。彼との待ち合わせている時に出くわしたのは、実の姉・真理子。智恵子が恋愛を望まなくなった原因である彼女は、子どもの頃から進歩のない恋愛脳で今も
どうやらろくでもない相手と付き合っている様子。一方飲み友達の護はモテるが一筋縄ではいかない男。
そしてそろそろ、智恵子自身も感じないではいられなくなりつつある。気がつけばずっと距離を置いていたはずの恋愛も、当たり前のように彼女の傍らにあって。
『王道お嬢様』のスピンオフ、自分の恋愛に興味のない智恵子とチャラいようで意外に真摯な護の話。……そんなに長い話にはならないと思っていましたが既に前作より文字数あり。その前作の人達も出しゃばっています。
9話目以降はっきりと性交描写を含みます。あと護も真摯っつうよかヤンデレ気味?結局は溺愛らぶいちゃですが。
意外と現実に即していない描写もありますので、ご容赦ください。
完結しました。
番外編は別で上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-21 23:00:00
209553文字
会話率:54%