遺書を書き綴った御堂圭一。そして、彼の禁断の愛をその身に受け止めた実の母、科野宮子の二人は静かに息を引き取った。誰にも見つからない場所だと悪魔にそそのかされて、その命を捧げた。
悪魔はその願いを叶える代価として、二人の魂を肉体ごと造り変え
て異界の尖兵にさせることを誓わせた。
二人の魂は堕とされ、異形種となり果てた。御堂圭一はインキュバスとして。科野宮子はサキュバスとして。
二人はこの愛は、永久に異界の尖兵になることで誰にも厭われずに育まれていくのだと、そう信じていた。
その先に何が待つかわかりながらも……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-23 00:08:37
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