はじめてヒナちゃんのお店にいったとき、わたしは別の居場所を求めていた。別の女を求めていた。それは、別の女の身体であり、繋がるわたしの別の身体を求めていた。
ヒナちゃんに施術され、柔らかくどんな格好もできる身体になって繋がったとき、それを
感じた。
あれから、10年。やっと普通のカップルがしたようなことをしている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 03:56:12
8078文字
会話率:20%
一軒家の二階にある部屋。遮光カーテンは3重。二重窓の内側の窓は双方から遮光シールが貼ってある。
こびりついた臭いは落ちる気配がない。
最終更新:2020-02-07 16:53:24
5218文字
会話率:35%
まだ外は明るい午後、吹き込む風に白いレースカーテンがひらひらと揺れている。互いに一糸纏わず、遮光カーテンもガラス戸も閉めず、網戸のまま開け放たれた部屋。声を出せば右隣や駐車場にいるかもしれない他人に聞こえてしまうことを全く厭いとわない二人が
いる。
けれどそれは、いつものこと。周りのことなど気にせずただ二人、欲望にはこのままずっと従順でありたい。
「愛しい者に触れ得れる者 己以外に他ならず 勝手触り得る輩なら 息の根止めてしまうが いとよろし」
現実と云うリアルの中で、選び進む道は二人同じ……。
(作中より一部抜粋)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-07 00:29:04
90627文字
会話率:51%