妄想上の男は果たして理想とするお相手なのだろうか。
年に何度か欲情する時期がある。
発情って言葉がしっくりくるくらい頭がヤバくなるやつ。
その日も、ああ欲情してるって急に思った。
身体が熱くなると脳内に必ず現れる謎の人物――それが俺の
妄想上の男。
異国情緒溢れる褐色の肌、整った深い顔立ち。むっちりがっちり同性の俺だって憧れを抱くような肉体の持ち主。
漆黒のように見える髪は光の当たるところだけ不思議と紫色に輝き、瞳はお目にかかった事などない金色。
他にも気になる特徴はあるが――何よりも雄の色気が大暴走している存在。
欲情する度、その男に脳内で言葉攻めにあっている。
―――あれ。潤滑剤じゃないやつで濡れてない?
ふと、頭を過ぎった。いつもとは違う違和感。
え。
番って―――角の生えた異世界人のあなたと――俺が???
異世界にいる色々デカい王サマと、見た目が爽やかすぎて性欲皆無だと周囲に思われていた青年の物語。
※初めての投稿になります。
※週に数度の更新予定。
※サブキャラにリバ表現あり。
がっつりエロも書きたいがストーリーもそれなりに書きたい。そんな葛藤と戦っています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-30 05:00:00
45138文字
会話率:35%