『この任務から帰還したら、俺と結婚してほしい』――そう言い残し、任地へ向かう恋人のクラウスを見送った。
けれどもソフィは知らなかったのだ。清廉な騎士である彼が、ある男に強い憎悪を向けられていたことを。
そしてソフィは復讐のための駒となる
。
捕らえられ、監禁され、クラウスが帰還するまでのあいだ、その男によって暴力の限りをうけ、凌辱されつくした。そしてそれは特殊な魔法により、恋人クラウスの声・姿をうつしとったもので行われたのだ。
クラウスが帰還し、ソフィは助け出された。けれどもそのときには、ソフィは彼の声も姿もうけつけない体になっていた。
クラウスは絶望するが、それでもソフィを諦めることなどできなくて……。
※かなり強い暴力・残酷描写が予告なく入ります。
※キーワードをご確認ください。キーワードの並びは物語の(前半)/(後半)にあたります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-30 08:04:28
39647文字
会話率:22%