彼は酒が飲みたかった、レゲエパンチを飲みたかっただけなのだ。
華の大都市サスマタ・マタニティ。そこで彼は『裏の住人』として静かに生きていた。今日を生きることも難しい裏の住人達は、表の住人の靴をペロペロと舐めたり、犬に扮してドッグフードを貰っ
たりしていた。
ある日彼は表の住人の靴を舐め散らかし、懐が温まったので裏の住人御用達のバーに向かうことにした。
そこである一人の金髪の女と出会う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 11:07:02
6857文字
会話率:9%
嘗て表の住人が
厭う裏の住人を外へ外へ追い遣った結果
其処に「裏街」が生まれる
「裏街」が
「裏街」と名乗る以前から彼等は其処に存在していた
蜘蛛の巣の如く
放射線状に張られる、縦糸から同心円状に張られる、横糸
本家を中心に螺旋状に
広がる、分家
「主人(ぬし)」と、呼ばれる一族折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 12:43:03
8780文字
会話率:24%