結月明美は37歳の団地妻。夫の大輔との間には2人の子供がおり、幸せな家庭を築いているように見えた。
結婚して13年。どこか満たされない思いを抱えていた明美は、ある日隣人から渡された1体の『こけし人形』に心奪われる。
元大工の隣人が
手ずから作ったという、歪な形をした『こけし人形』。それは明美の奥底に眠っていた情欲を目覚めさせる切っ掛けとなるのだった。
罪悪感に苛まれながらも、淫らな自慰行為に溺れていく明美。そして、その現場を隣人に目撃され、ついに一線を越えてしまう……。
これは1人の主婦が、禁断の快楽に堕ちていく姿を描いた物語。様々な出逢いを経て、彼女が最後にたどり着く結末とは――。
◆キャラクター紹介◆
結月 明美 [ゆづき あけみ](37)
本作の主人公。夫と2人の子供を持つ専業主婦。美人でおっとりとした性格の天然さん。最近たるんできたお腹の肉が気になっている……。ある出来事をきっかけに禁断の扉を開いてしまう。
結月 大輔 [ゆづき だいすけ](40)
明美の夫。平凡な見た目とは裏腹に、かなりやり手の商社マン。しかし、夜の生活は淡白な方。真面目で子煩悩だが、仕事が忙しく家庭をあまり顧みない。
結月 健 [ゆづき たける](12)
結月家の長男。小学6年生。好奇心旺盛で新しいことにも積極的に挑戦する。母親譲りの中性的な見た目から女子に大人気。
結月 舞 [ゆづき まい](10)
結月家の長女。小学4年生。内気で人見知り。兄に劣らず整った容姿だが、性格が災いして友達は少ない。重度のブラコン。
鈴木 幸三 [すずき こうぞう](58)
団地の隣人。年相応の渋さを感じるイケオジ。独身で大工の棟梁を引退後は、ハンドメイド作家として小物や家具などを製作している。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 12:18:28
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