十六歳の誕生日、海の上に顔を出し美しい王子に恋した人魚のちぃ姫は、海の魔女と契約して声と引き換えに足を手に入れた。
人間の姿になったちぃ姫は王子と共に暮らせるようになったけれども、声を失い、嵐の夜に王子を助けたのが自分だと伝えられない。
王
子が別の村娘のことを、自分を助けてくれた乙女と誤認した結果、ちぃ姫は泡となって消える運命に。それを回避するには、姉姫達が海の魔女から譲り受けた短剣で王子を殺さなくてはならない。ちぃ姫は王子を殺すことができずに泡と消える覚悟を決めるが、その時、王子が寝言で呟いた言葉は―――。
おとぎ話の「人魚姫」を都合よく弄りました。
本編の前後篇と蛇足の王子視点の三話で完結。毎日20時更新。エロは後編と蛇足で。王子がゲスいです。
設定はいつも通りゆるふわです。よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-21 20:00:00
11309文字
会話率:45%