ある日ある時ある場所で、奴隷の子供やさらわれた子供、孤児の子供が集められた。
王の突然の発案の下、50人近くいた子供は戦闘の知識や訓練を受けさせられた。
訓練も終盤になり、両手で数えられるしか生き残りがいなくなった頃―――
逃げ出すの
は今しかない。
そう言ったのは誰だったか?
彼らは集団で脱走した。
「どっか、行くとこあるの?」
「別に......」
「ならしたいことが見つかるまで、うちで働いてお金貯めなよ」
「それも.....いいかもな」
何年かぶりに笑えた、そう思った瞬間だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-05 08:00:00
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