天使メアリーは嘆いていた。前世で教会に人生を捧げ、最期まで品行方正だった男を神父に転生させたのに、田舎の教会に派遣されて以来、彼はすっかり口が悪くなって職務を半ば放棄している。何か良くないものがこの教会にいるに違いないと思っていたら、彼の魂
を堕とそうと悪魔がやって来ていた。「彼は渡さないわよ!」と意気ごむ天使と「もうすでに悪魔みたいな男だ」と主張する悪魔。言い合う両者を見つめ、神父は静かに怒っていた。
「⋯⋯俺の天使にちょっかい出してるんじゃねえよ」
全七話の短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-19 00:00:00
21834文字
会話率:30%
近衛永士は、弟が出来たとき、その可愛らしさから当時嵌まっていた絵本の白雪姫のようだと絶賛した。
弟の名前は、白雪姫の名前からとって、近衛雪白と名付けられた。
そして、時がたち、弟はその美貌はそのままに、兄よりもでかくなった。
兄の弟の可愛が
りようから、いつしか、弟は白雪姫、兄は王子とあだ名がつけられた。
それを嫌がる兄。
俺は弟の育てかたを間違えたんだろうかと悩む日々を書いていきます。
ペンネーム あかつき→あかつきの空に歌うにしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-02 07:17:55
27022文字
会話率:15%