森の民であるウィリテは、一族の持つ力を欲する権力者に一族を滅ぼされた過去を持つ。
一族の特別な力を継承していたウィリテは、一人ひっそりと生きていく事を望んでいた。
そんなある日、ウィリテが住む街に高位貴族が訪れた。獏の獣人であるその貴族は
、どうやら番を探しているらしい。
街は俄に騒然となるが、ウィリテには関係のないことと思っていた。
しかし薬草採取で訪れた森で、怪我をしている男性を見付けた事から、ウィリテの平穏は崩れていく……。
番を望む聖獣『獏』の獣人と、精霊に愛されたの森の民の生き残りの、想いが通い合うまでのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 16:02:38
18828文字
会話率:35%