上場企業で働く有能サラリーマンの雨宮司は、ある日届いた同窓会の知らせをきっかけに、高校時代の白昼夢を見る。
『十年経っても、君が独り身だったら……僕がもらっていいよね?』
卒業式の日、学年中を虜にしていた美少年、天明屋龍之介から突然告白
される夢。
交流も殆どなく、熱烈な言葉をかけられる覚えもなかった司は、忙しい日々に追われるうち、そんな告白の言葉などすっかり忘れていた。そして彼の言葉も、真面目でつまらない男を最後にちょっとからかっただけだろうと判断した。
だが、同窓会の日。
現れた龍之介は、告白のことを覚えていて――――そして、司に返事を求めるのだった。
初恋を十年のあいだに拗らせ、マゾメスの変態になっていた美貌の俳優と、真面目な無自覚S男子のエロ甘恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-04 00:00:00
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会話率:50%