繁華街の一角、料亭街の外れのビルの地下にそのバーはある。
店主も含めて一癖も二癖もある客の相手をするバーテンダーは三田村陽輔16歳。
堅気の未成年に見えない容姿についてはすでに諦めの境地なものの店主の道楽商売のせいで、ちょっとした手伝いのは
ずが完全に雇われマスター化している。
雨の日の客は特に面倒だ。同じく未成年には見えない中学からの悪友と、在学している名門校のやたら捌けた不良教師。正直、この二人の会話にはついていけない。色恋沙汰の話は特に――。
“緑風学園シリーズ・その三”折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-25 01:01:45
14839文字
会話率:38%
“わかってる、あたしは三橋洋介に落とされたのだ”
緑風高等学園の図書委員副委員長の佐竹風音は、周囲が犬猿の仲と認識している委員長の三橋洋介と付き合うことになった。学年で変人かつ女たらしとして有名な三橋の嘘のない甘い蜜を与えるような接し方とど
こか上の空な謎めいた魅力に風音は深みにはまっていく。委員長は心無い。三橋洋介には心が無いのだ。女の子が手に入れたがる自分の事を好きになった男の心は。いつか来る結末がわかっていても止められない恋の話。
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「桟田譲児とその家族」の桟田の母校の緑風学園高等学校を舞台にしたシリーズです。桟田が教師として勤務していますが、両者の話に繋がりはありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-24 06:20:39
26190文字
会話率:35%
「孤独を愛し淫することがないように」それが少年に母親が遺した言葉だった。幸福の記憶に捉われ少年は少女への情念に迷いだす。
少年は青年になり、大人へ……一冊の本を巡る出会いと家族と喪失の物語。
全7話完結。[2011年頃に投稿していたもの
の改稿版です]
※アルファポリスさんでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-18 01:43:34
24180文字
会話率:21%