定年を迎え、独身のまま孤独死を遂げた堅物教師・本城隆志。
女に指一本触れず、生涯を真面目に過ごしてきた男の人生は、
その最期で──唐突に巻き戻される。
気がつけば若き日の自分。赴任初日の教室、あの懐かしい声、そして──
かつて自分を誘惑し
てきた無数の女たち。
もう、二度と後悔などしない。
この身体には、常人を超えた射精能力が宿っていた。
腹腔に“第二の精嚢”を持つ異常体質、そして──
女を発情させる濃密なフェロモンを放つ、もう一つの特異体。
女たちは彼の前にひれ伏す。
妊娠を願い、交わり、快楽に沈んでいく──
「教え子」「母親」「姉妹」「未亡人」「婚約者」……
すべてが、彼の種を求める“器”と化す。
元教え子40人との同窓会、年齢別に続く妊娠儀式。
そして、精に沈む国の女たち──
これは、教壇の男が「神話」になるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 23:11:41
2851文字
会話率:27%