「線虫」梗概
戦争中、国内の廃鉱で、捕虜を使った生物兵器の研究が行われていた。研究隊員の吉本は、研究課題として「悪魔酒」の開発に取り組み、酒に飢えていた他の研究隊員にも試飲させ、下戸の武藤を除く全員が中毒に陥り死んでいった。
武藤は、最
近医者として赴任した町で、当時の仲間と同じ症状の患者を発見し、悪魔酒の研究を続けている吉本に再会する。武藤は悪魔酒の秘密を知るために研究助手となり、寺院の地下に設けられた醸造所を訪れ、「悪魔酒」の原料が人の死体に涌く線虫であることを知る。当時は秘密研究所で死んだ捕虜の死体から酒を造り、現在は土葬の死体を利用して酒を造っているのだ。製造方法は、放射線で巨大化した線虫に腐肉を与え、増えた線虫を米の代わりに使って醸造するもの。しかし、線虫の卵は酒の中に生き残り、飲んだ者に伝染・繁殖し、線虫人間となる。虫が髄、内臓、骨、肉と、皮を残してすべて食べ尽くすと、エサに飢えて他人を襲い出す。線虫の食欲は旺盛で、町中の人間がどんどん線虫人間に襲われ、沖に停泊していた豪華クルーズ船の乗員・乗客まで線虫人間になっていく。
吉本は知り合いの医師音羽と協力して、線虫が放射能汚染されていることを理由に政府の調査団を要請。しかし調査団が訪れたときには、町の人間の多くが線虫人間と化し、調査団員も全員がむごい方法で線虫人間にされてしまう。かろうじて難を逃れた武藤と音羽は、車で隣町への脱出を図るが、線虫人間たちに捕まり、豪華クルーズ船の甲板で結婚式をするはめとなり、同時に線虫化へのイニシエーションを受けて、線虫人間としての新たな生活をスタートする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-27 21:20:53
59905文字
会話率:48%
成績のためなら、十日間だけ耐えられる……。
鷺澤浅緋は、集中講義期間中に教員の室野に呼び出されれ、出席日数が足らないため単位をやれないと宣告される。
室野はすかさず、ある実験の被験者を交換条件に単位を出すと提案。なんとその実験は、男の同性愛
者と十日の共同生活。浅緋は単位の為と思い、条件をのむ。
同じ被験者の男は浅緋を田舎者と呼び、傲慢な態度で接してきて……。
偏屈で同性愛者の研究助手とラフな格好の眼鏡大学生の甘さ控えめ? の性愛物語。
※性描写はプロローグ後は中盤以降(予定)になります。
※ヒーローキャラが同性愛者なので、同性愛要素もちらほら出てくる可能性あり。
※※今回もゆるまた進行。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-18 00:03:04
22341文字
会話率:38%