『代替品の純情』のムスターファ視点です。『代替品の純情』を読んでいないと内容がわかりづらいかもしれません。孤独に生きてきたイースァーン帝国の第三皇子ムスターファの心の拠り所は、幼馴染みのカミールただ一人だった。ムスターファの感情はいつしか恋
情に変わっていったが、彼はムスターファを同じように見てはくれない。想いは歪み、ムスターファはカミールを罠にかける。すれ違いの始まりだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-14 21:51:28
28950文字
会話率:23%
カミールはイースァーンの皇子ムスターファのことが好きだが、彼が求めているのはカミールの美しい妹ヤスミンだった。恋人がいるヤスミンに手を出されないよう身代わりとして己を差し出すカミールを、ムスターファはひどく手荒に扱う。歪んだ関係はお互いの誤
解を孕んで破綻し、やがてムスターファが正妃を娶るという話を耳にする。
二人の関係を知った兄によって連れてこられたムスターファの離宮で、カミールが見たものは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-28 12:30:59
22883文字
会話率:31%