若き皇帝レイヴィスは、国中の貴族令嬢から結婚を迫られる日々を送っていた。そんな状況にレイヴィスはうんざりしていた。生涯の伴侶にするならば、自分と対等に渡り合うことができ、民のことを考えられる聡明な女がいいと思っていたからだ。
あるとき隠居生
活をしていた父が謎の発熱で倒れる。程なくして同じ症状で、宮廷内で倒れるものが続出する。宮廷の治癒魔法が全く効かない状況の中で、どんな病も癒すことのできる絶世の美姫の噂を聞く。聞けば、その美姫はどんな美丈夫や富豪に求婚されても絶対に応じない難攻不落の美姫と呼ばれていた。レイヴィスは内心、そんな噂を本気にしている宮廷内のものたちを見て、嘲笑にも似た笑いを浮かべていた。美姫だの、美丈夫だの、富豪だの…所詮は民たちの間での噂。噂とはいつも、人伝に流れていく間に大幅に脚色される。どうせ、自分がいつも見ているような宮廷にいる着飾った女たちと、少し裕福な男たちとの間の話だろう。ところが、そんな考えは大きく変わる。レイヴィスは、癒しの女神とも言われるセレティアを見た瞬間、恋に落ちてしまう。これは、難攻不落の美姫と言われるセレティアを皇帝レイヴィスが妻に娶るまでのお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 22:30:07
17149文字
会話率:51%
巨大ダンジョンを有する都市において、最高級とされる娼館、
「イライザ・ナドロルゥ」。
ここでサービスを受けるためには、金貨10枚が必要だ。
しかし、条件を満たす新米冒険者に対して、たった一度だけ、わずか銅貨1枚にて高級娼婦が相手をす
る特別なサービスが存在する。
その採算度外視設定料金には、オーナーによる二つの意図があった。
一つが、将来、一握りながら上級冒険者となるかもしれない彼らに、常連客となってもらうための先行投資。
そしてもう一つが、死地に赴く彼らに対しての、せめてもの餞(はなむけ)だった――。
※基本的に一話(または前後編)ごとの短編集です。
※毎回、客は変わる予定です
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-12 05:20:23
36031文字
会話率:45%
小説家になろう様連載作品『翠は微笑む』より、リーナ=キリシマとアキラ=ヤナギが想いを重ねて結ばれるエピソード。
物語は、翠……。
最終更新:2016-12-28 20:23:53
8097文字
会話率:34%
わたし、篠崎かえでは29歳。入社当時の痛い恋愛の失敗の傷から立ち直らないまま仕事に邁進してきたが、4年ぶりに元カレと再会。もう一度向き合おうか思い悩みながら登った山で遭難し、不思議な体験をしてしまい・・・
最終更新:2013-11-07 14:38:21
14554文字
会話率:0%