少年なのに少女と見間違えられ易い、女顔の澪標(みおの)は、高校生になったばかりの五月初頭、学校の友人達と共に、異世界転移事故に巻き込まれてしまう。
転移した先は、「エルフ」の侵略を受けた結果、科学の進歩が遅れ、代わりに魔術が発展する歴史を
辿った、異世界の日本が東南アジアに持つ領土、東亜経済特区。
魔術に関わる様々な物が採掘される、迷宮鉱山が存在する東亜経済特区で、澪標達は異世界難民として、生活を送る事になる。
元の世界に戻る為には、迷宮鉱山で働く迷宮鉱夫となり、魔術を使って強力なモンスター達と戦い、迷宮鉱山の最下層に、辿り着かなければならない。
澪標は親友の少年である北斗(ほくと)と梛(なぎ)、クラスメートの少女である星河(せいか)と棕梠(しゅろ)の五人で班を組み、迷宮鉱夫として働きつつ、元の世界に戻る事を目指す。
迷宮鉱夫として働くため、澪標達は魔術を身につけるのだが、この世界の魔術には、一つの副作用があった。
魔力欠乏状態になると、同性に対して発情してしまう、一過性同性発情(トランジェント)を引き起こす、副作用が……。
トランジェントを引き起こした時は、同性と性行為を行うと、魔力を回復させることが出来るので、迷宮鉱夫は当たり前のように、同性との性行為を繰り返す羽目になる。
それ故、迷宮鉱夫同士の恋愛においては、「同性相手の行為は、浮気とは見なさない」というのが、常識となっているのだ。
深刻な病気に苦しむ妹を持つという、同じ境遇にあった事から、澪標と星河は急激に距離を縮め、恋人として付き合うようになる。
だが、迷宮鉱夫の二人にとって、トランジェントによる同性との性行為は、避け難い訳で……。
☆☆☆
東南アジアのソドムと揶揄される迷宮都市で、異性の恋人がいるのに、元の世界に戻る為、次々と同性と身体の関係を持ってしまう、少年と少女のお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-21 12:19:52
210911文字
会話率:24%
マリカは六歳の誕生日に異世界へ召喚された。興味本位に異世界人であるマリカを呼び出した王子は、マリカが六歳の子供だと知ると召喚したナイルに向かって非道にも捨ててこいと言う。聖職者のナイルはマリカを親戚である大公家に預けることにした。それから
数年後、成人したマリカは恋心を抱いていたセイルと結ばれたが彼が急死したことで突然未亡人に。その彼の死には彼女の知らない訳があって……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-26 19:48:59
109040文字
会話率:54%