公爵令嬢でありながら州騎士団の見習い騎士となったアリナは、15歳。男勝りで渾名は〈悍姫〉、自分より弱い男なんて真っ平と、剣一本で身を立てる決意を固めていた。ある日、アリナは桜花の下で騎士のゾーイに出会う。彼は男装のアリナに一目惚れしたと言う
し、しかも、どうやら仕える皇子に惚れているらしい。それって要するに男色? もしかして、わたしは皇子の代わり?ーー女らしさを母のお腹に忘れてきた男装令嬢と、殿下一筋、剣術バカ一代の騎士が、男色疑惑を乗り越えて結ばれるまで。13話完結。
「陰陽の聖婚」のアリナの少女時代の話で、時系列的には「渾沌の七竅」五章以降と重なりますが、単体でも読めると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-31 11:09:54
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会話率:44%