遠距離恋愛を続けながらも相変わらず『彼』と頻繁に会う日々を継続する私は、卒論と大学院入試に追われ、今年の夏、とうとう緑川への帰省を断念する。
そのことを打ち明けたところ、彼は、私の目をじっと見据え言ってのける。
『今年の夏を、おれに
くれないか』
――均衡を保っていたトライアングルが崩れ始める音を私はこの耳に聞く。
*『碧の青春』の続編です。
ほかにも一本続編は書いていますが、あちらはパラレルワールドのお話と解釈頂ければと思います。
*性描写を含むお話には『*』マークをつけています。
*蒔田×『彼女』派のかたや、『浮気』『心変わり』を許容できぬかたにはお勧めしません。
*13話目・第一章『都倉真咲(6) *』にて、ゆるいですが○○○セックスの描写があります。苦手な方は飛ばしてください。
以上をご了解頂けた方のみ、どうぞ。
■2016.07.08 冒頭に8ページ追加しました。
■2018.04.18 9ページ目『榎原紘花』を追加しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-15 00:00:00
139520文字
会話率:20%