この国には『呪われた茨の森』がある。
どれほど薙ぎ払おうと焼き払おうと一瞬で元通りになってしまうのだ。
棘は鋭く、毒を持つとまで言われているのに、その森に足を踏み入れる者は後をたたない。
曰く、その森の奥には屋敷があり、屋敷の中には
どれほどに高価なものよりも価値のある宝が眠っているのだとか。
皆、それを求め足を踏みいれていく。
けれど、未だ、宝を手に入れて戻った者はなく、皆、その身に『呪い』を受けて戻ってくるだけ。
――――そして、ある日の夜。
この国の王太子はその茨の森に足を踏み入れた。
*R18表現は予告なく入ります。
*本編全15話。予約投稿済みです。
*アルファポリスさんにて完結済み。番外編時々掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-12 21:00:00
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会話率:40%