『居待月の夜には、何故か良いことと悪いことが同時に起こる』長年、不可思議なジンクスを抱えていた治癒術師・エルザはその月夜に、長年の婚約者に裏切られ、政変に負け、明日には身ひとつで王都を追い出される。婚約者と話し終えた帰り道、近場の広場のベン
チに座り込んでいた彼女は、見えない明日に涙していた。そんな彼女の前に現れたのは、顔見知りの獣人だった。
(※獣人とは言っていますが、普段は人の姿をしているため、あまり獣人ぽくないです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-23 21:00:00
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会話率:31%