亡き母に生き写しであるがゆえに父親に執着されたアリアは、企みにより自分よりはるか年上の王族のお飾りの妻になることに。しかしその道中、豹型獣人エルガーにさらわれる。
連れてこられたのは迫害された獣人たちが暮らす隠里。
「お前を地獄に堕とすため
にさらった」
そう言ってエルガーは弟ジュゼとともにアリアを犯した。
彼らの金色の瞳にはアリアの父への激しい憎悪と、深い哀しみ、そして過去に抱いたアリアへの想いがあって――。
「アリア……お前は、俺の獲物だ」
「噛んで下さい。あなたと共に生きたい」
銀霧に包まれた樹海の奥で紡がれる、人間と獣人の恋の行方。
※旧タイトル「双獣憾ソウジュウカン」8月10日付けでタイトル、あらすじ、タグの変更をしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-25 13:28:56
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会話率:23%