とある湖畔の城下町。刑死した名将の廃城跡がある哭山に巣食う霊たちを慰める寺の美しき有徳の住職、流水照信は、裸潜りで獲った巨鯉が不治の病を癒やす霊薬になるという不思議な力を持つ破れ坊主の晴己和尚を飼っていたが、実はこのふたり、無自覚両片思いで
あった。そんなある日、政界の魑魅魍魎と呼ばれる大物代議士から、弥陀ヶ沼の黄金のヌシを捕獲せよ、との無理難題を吹っ掛けられたのをきっかけに、僧侶ふたりの抑え込んでいた恋心があふれ出す。
※セリフは主に関西弁、たまに標準語と横須賀弁ですが、かなり訛りが強いです。なんせ、主人公ふたりの一人称が「わし」です。ご覚悟ください。
※R18な描写を含む話のタイトル右横に※印を付けています。後半、ふたなり、男性妊娠要素アリです。また、魚や動物を狩ったり解体したりする描写があります。苦手な方はご注意ください。
※作中描写から実在の武将や地域を想起される読者様もいらっしゃると思いますが、本作はあくまでもフィクションです。架空の武将、架空の場所ということで、何卒よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 10:20:27
378000文字
会話率:55%