どこにでもある化粧品会社に勤める藤野瑞華(33)は、本厄である年に厄祓いをしなかったからか……一年の始まりから小さな災難が度重なり、精神的なダメージも積み重なっていた。
その本厄の年も後二ヶ月という年末も近付いてきていたある日、最後の最後に
致命的な痛手を受け、塗炭の苦しみに陥り、魂が抜けた状態で実家へと帰省した――。
実家の愛犬とお散歩中のある日、近所で有名な“縁結び地蔵”のある祠の前で、一人の大学生と思わしき年下の男の子と出会った。
会う度に話が弾み、男の子との会話で精神的な疲労が癒やされていく瑞華は、その年下の男の子に徐々に惹かれていくのだった――。
*本作は、作者の体験談をいくつか織り交ぜて構成したお話になっていますが、ファンタジー要素が強めでもあります。
*季節外れのサンタクロースが出演しますが、物語としてお読みください。
*最後の方で睡眠姦がありますが、あくまで創作物であり、実際に犯罪を推奨する意図は作者にはありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 11:53:00
27508文字
会話率:46%