※オメガバース
物心つく前から「婚約者」として育てられてきた俺と亮介。その関係に不満を持ったことも疑問を抱いたことすらなかった。ただ当然のことのように自分は将来亮介と一緒になって家庭を築くのだと信じて疑わなかった。
けれど今頃になって思
う。この関係は亮介を縛り付けているのではないか。亮介の自由——俺ではないほかの誰かを選ぶ選択肢を奪っているのではないか。
◆この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-16 15:00:00
16109文字
会話率:40%