【攻め視点】オメガの恋は運命を紡ぐ
あいつ、うまそうだな。それが運命の番いである七海と出会ったときに浮かんだ言葉だった。アルファの慶斗は運命の番いである、オメガの七海と学生結婚して五年になる。番いである七海のうなじには三つの咬み痕があり、
本人はそれをケロベロスと冗談を飛ばす。が、笑えない自分がいる。重度の片想いを実らせ、番いになり、結婚もしているのにどうしても手が出せない。それだから番いになってセックスレス六年目に突入してしまう。慎重に、手堅く、用心深く近づいてつき合った。いまだに片想いは続いている。しょんぼりとして家に帰ると、番いが自分のシャツにくるまって、名前を呼んで自らの手で熱をおさめていた。巣づくりしているし、両片想い同士の誤解だったと知って仲直りするまでのお話。後日談も追加予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-10 22:45:56
51555文字
会話率:43%