「シンシア、僕と婚約してほしい」
ヘビントン侯爵家の葬儀の夜、亡くなった当主の嫡男ヒューバート様がわたくしにそうおっしゃったのです。
わたくしは天にも昇る心地でした。だってわたくしは、彼のことをずっと好きだったのですから。
「僕に
好きな人ができるまでだけど」
地べたに落ちたわたくしは、彼と結婚したいがために過ちを犯し、嫌われてしまいました。
三年後、兄がわたくしに婚姻話を持ってきました。その相手はなんとヒューバート様で……。
そうですわ! わたくしにできる贖罪は、窮地に陥る彼を助け、潔く去ることなのですわね。
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※容姿に対する優劣の表記が有ります、苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 23:17:19
167123文字
会話率:35%
10歳のある朝、心の支えであった愛犬が突然冷たくなっていた。
人を信じることが難しく愛犬を心の支えにしてきたミアは、絶望のあまり激痩せしてしまった。
愛犬がミアから離れたあと、彼女の身の周りは少しずつ、でも確実に変化する。
要領のいいA君
、派手なB君、そして義弟。
人間からの愛は信じられない。
みんな私の愛犬を超えられない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-15 13:03:17
10296文字
会話率:8%