「生贄って、とてつもなく勝ち組だった…」まさか、生贄の立場を羨望する日が来るとは思わなかった。そのくらい、彼が好き。優しくて、綺麗で、静かで、上品で、良い匂いがして、そばにいるだけで頭がふわってするくらい、大好き。なのに、今、その大好きな彼
には週に二回、三十分しか会えない。理由は、元支配者の彼に会うのは危険だからって、自分の父が許してくれないから。
葵(あおい)は生贄の役目を終え、無事生存。でも内心は前のように支配者の嗣郎(しろう)に肉体的にご奉仕したい。でも、一般人に戻った彼は、なんかおかしい。どうやら自分は不必要になった様子……。欲求不満を拗らせた元生贄娘がひたすら愛しい彼の気を引きたくて空回り。少し前まで生贄と支配者だった関係の二人が日常生活に戻った中で、少女漫画的にじれじれイチャイチャするだけの平和な話(R表現多めの際は☆付きで)。
☆残酷な表現は一切ありませんが、生贄時代に軽く殺されかけたという記述があります。☆過去に書いた話(影と光の庭で)とリンクしており、謎の用語が出てきますが、無視しても問題ないと思います。多分……。☆葵のテンション次第で三話くらいから五話くらいで終わります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 10:34:15
3624文字
会話率:40%