「お願い! 見なかったことにしてっ!」
私の懇願する声が室内に響く。
どうしてこんなことになるのだろう。
三ヶ月前に別れた元カレと、今片想いしている男の二人を前に、私はベッドに額を擦り付けることしかできないのだった。
最終更新:2024-07-15 06:10:00
22507文字
会話率:52%
七海は夜のオフィスで、同僚で恋人の蓮と後輩の美愛がむつみ合っているのを目撃してしまう。蓮に別れを告げて逃げるように帰ってきた七海は、束縛男の蓮とやっと別れられたと安堵していた。
しかし七海を追ってきた蓮は、思いがけない言葉を口にする。「なん
で、すがらないの?」と――。
泥沼のような愛にもがく、七海と蓮の話。ずっと七海視点です。どシリアスです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-10 00:04:47
14874文字
会話率:58%