新年二日目の夜は姫初めである。
いつの頃からか、この国では国王と王妃の姫初めの結果が国の盛衰と深く結びついていると言われるようになった。
姫初めで国王と王妃が深く結びつき互いに歓びを感じれば、五穀豊穣が約束され国は繁栄する。逆に国王と王妃の
一方が不満を覚えれば、人々は飢え国は衰えると。
だが、今の王と妃の姫初めは結婚以来うまくいかず、凶作が続いていた。
不満を持った人々が城の前に押し掛ける事態となり、王は今度うまくいかねば妃に離縁すると言う。
そして迎えた姫初めの日、大事件が起きる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 17:17:48
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