今日も俺は女に振られた可哀想な後輩を慰める。俺の恋心は心の奥底に仕舞い込んで──。優しく自分を慰める先輩に、俺は今日も自分の気持ちを言えない。たくさんの言い訳を用意して、自分が傷付かないように防波堤を作り上げて。──お互いを想いながら、その
関係を崩したくない二人の気持ちが、第三王子殿下のある行動で動き出す。そして後輩のリヒトは、決意する。先輩に、想いを告げるために。
───短編『そろそろ気付いてよ』の二人のその後の話。後輩視点で進みます。わかりやすいよう第一話目は短編と同じ内容を差し込んでいることをご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-12 13:00:00
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会話率:39%