少女はとある事情から、「自分を殺してくれる」というサイトから、自分を殺して欲しいと殺人依頼を申し込む。
そのサイトの主は、殺人に対して何の感情も持てない同年代の高校生の少年だった。
少年との会話を通して、次第に少女はその正体がクラスメイトだ
ということに気付いていく。
しかし、少年の正体に気付きながらも、それでも少女は「殺してほしい」と少年に告げる。
少女は何故、自分を殺して欲しいと依頼したのか?
そして、少年は少女を殺すのか?
登場人物の視点が切りかわりながら、物語の真相が明らかになっていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-12 13:00:00
84308文字
会話率:32%
マニラで日本人が殺し屋に銃殺された。よくある話だが、詐欺事件のとばっちりである。フィリピン国家警察本部長は殺しの依頼人である真犯人小倉を死刑判決まで持っていきたい。
詐欺事件はフィリピン女に子どもを生ませた歯科医早川に小倉が「女と子ども
は始末する」と持ち掛け1650万円の報酬を得たが、早川に認知請求がなされたことで小倉の詐取が発覚、逮捕起訴となった。
既に東京地裁は小倉に詐欺罪で懲役10年の判決を言い渡している。フィリピンでの殺人はフィリピンで裁かなければ国家の威信に係わる。早くしないと拘留中の小倉を日本からフィリピンへ移送できなくなる。 小倉が死刑判決を恐れて控訴上告すれば益々身柄引き渡しがますます難しくなる。国際犯罪は該当国の面子も絡んでくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-26 02:38:01
4362文字
会話率:43%