苛つく事があったから、家が経営している奴隷商へ気まぐれに見に行ってみた。そこにあったのは売れ残った商品が一つだけ。
小柄な体躯。やせ細った手足。汚れた金色の髪。その癖まだ翳りがない透き通った薄紫の瞳の幼い少女。……けれど、その眼が何故か無性
に癪に触った。
だから買った。
──どうしたらその澄んだ瞳が絶望で歪むのか、興味があったから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-17 00:33:53
2786文字
会話率:33%
生命力を糧に生きる元人間の魔物ラルフは自分の飼い主であるロビンと共に子どもの姿になって、生命力集めのためにとある国のとある孤児院に潜り込んでいた。
得体のしれない院長やラルフを引き取りたいと言う魔物とおぼしき商人……。周りに怪しい人物
が増えて、そろそろ潮時かと逃げる算段を2人がつけ始めた時、現れた魔族の男からかつてロビンを魔物にし、現在も狙っている魔物の親玉の元へ潜り込んで欲しいという、依頼とは名ばかりの強制任務を2人は受けることになってーーー
短編の「与えて与える循環交換」を下敷きにして書いた話ですが、割と別物なので未読で問題ありません。
【注意】
・固定CPです。
・一応人外ですが、あまりそんな感じはありません。
・描写はほぼありませんが、受けが元男娼で魔物のため不特定多数との行為、経験があります。
・暴力、残酷、流血、吸血描写があります。
・途中過去のお話がありますが、胸糞な描写があります。
・設定はふわっとしてます。
以上及びタグに苦手なものがある方は注意をお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-24 06:07:27
73334文字
会話率:47%