大学一年の丹下守は旅行先の上海で、中二の時に行方不明になった元同級生の維名武志と偶然会う。守は武志のペットのカメに興味を持ち、上海郊外に最近できたという花鳥市場へ向かった。突然降り出した激しい雨。暗く翳ったその中に、質感の異なる黒い『何か』
が浮かび上がる。それは五年ほど前、武志がいなくなった神社の境内で見たあの黒い『靄』だった。そして――武志は再び忽然と消えた。
◆1999~2001ぐらいまでの世紀末を舞台にした、ローファンタジー。◆東洋思想を扱っています。特に中国が苦手な方はご注意ください。◆専門用語及びその説明が多数出てきます。◆独自設定、個人研究を数多く含んでいます。世間一般で事実や通説とされているものと違う場合があります。◆一部某映画のオマージュあり。
*なろう様でR15で投稿していた改稿版(改稿部分は説明や理屈が主で、話の筋に変更はございません)。現代では法や倫理に抵触する設定があるため、念のためにこちらに引っ越してまいりました。一応、R18シーンは無い予定です。
*「私以外にも、こんな話しが好きな人は世界にきっと三人いる」がコンセプト。流行り要素は皆無です。萌え要素もないです。いろんな面で地雷のない方推奨。
いろいろと至らない点がございますが、どうぞよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-01 00:00:00
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会話率:42%