主人公ラルはある日少女の落としていった手帳を切っ掛けに前世の記憶を思い出した。日本語で書かれたその手帳によればここは乙女ゲームの世界であり、ラルは攻略対象者だという。ちなみに手帳の落とし主はヒロインである。
乙女ゲームのシナリオがトコトン気
に入らないラルはそのシナリオを外れていく事を決める。
しかし彼はまだ十二歳である。乙女ゲームの舞台の学園に上がるのは十五歳からだ。あと三年。ラルはあの手この手でシナリオ脱却を試みていく。それはラルだけでなく他の攻略対象者にとっても大きな運命の転機となりその生き方を変えていくものであった。
ラルの前世は声優であり剣と魔法の世界に生きたいと願った男だった。そして今世の彼もまた楽団の歌姫を母に持ち双子の妹も歌い手という声に大きく係わる生まれだった。甦った前世の記憶はラルを歌と演劇の舞台へと誘っていく。「七色声の魔法使い」ここに開演。
※学園に行くまで乙女ゲームらしさはほとんど出て来ません。相手もなかなか出て来ません。プロットも先行き予想も一切ありません。それでもこのやり方が一番やる気を誘うようです。エロ有りの主人公気高き受けです。
2018年11月11日開始。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-11 00:01:50
108508文字
会話率:58%