左の背中に痣を持つ天仙は、「血を好み、争いを求める性質」を持っている。
創造主・聖王大帝が創った13のエリアからなる『天界』に、『天使』と呼ばれる『有翼天仙』達が居た。
その背には白い翼があるわけではなく、翼のような形の痣が背中にある。
左右対称の痣を持つ者は『至高天使』といい、神々と同等に近い立場であった。
右の背中に痣を持つ者は『右の守護天使』といい、『天界』の守護を担った。
左の背中に痣を持つ者は『左の狂天使』と呼ばれ、『天界』の外でのみ、血を求め、争う事を許された。
かつて、処分対象として駆除されてきた左の天使達に、神々は条件を出した。
即ち、「天界の害となるものと戦争して来い、ならば〝生きていても構わない〟」と。
※各話、後書きに拙い落書きイラストが入りますのでご注意ください※
◇MANA SingingTheSwan ラグエル編◇ ←今ここ
(ル・サイファが54歳の時点スタートのお話)※メインストーリーの主人公ル・サイファの年齢で暦を作っています※
天空牢の左大天使四位、真性狂天使ラグエル・クーンの過去話。
血の匂いで覚醒して殺戮を繰り返す「真性狂天使」の属性を持つラグエル。
ストリートチルドレンやりながら第三エリアで逃げ隠れする生活を送っておりました。
いろんな人と出会って失って想って想われて、なんのかんの忙しいです。
そんな彼(彼女)が恐怖の塔「天空牢」に君臨するまでのお話。
◇TheEX 天空牢三兄弟編◇
◇漸増 ルカ・コーエン編◇
◇埴破 カロイ・スマララティエ編◇
◇Aor/andB 魔界放浪編◇
◇MANA 本編◇折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-01 17:37:37
40273文字
会話率:28%
金で請負い、鬼を斬る生業(なりわい)があった。
鬼を斬るのはいずれも手熟れの剣客である。
金と腕の折り合いがつけば、いかな鬼でも斬り果たした。
まじないを使い、祝詞を上げて鎮めたまえ清めたまえなどと鬼を宥(なだ)めたり、説き伏せたりと、そん
な気長で小難しい仕事ではなく、単純に〝斬る〟、だけである。
その鬼斬りの剣客達をとりまとめる爺が居た。
〝虚空夜叉の蔵寺〟、と、呼ばれる爺様である。
長杖をついた小柄な爺で、頭髪は見事なまでの白である。
日頃、爺は竹林の奥へ結んだ家で孫娘と二人、楽隠居のような風情で暮らしているのである。
その様子は、誰もその爺が鬼と命のやり取りをする爺だとは思いつきもせず、ひっそりと日々を過ごしていた。
時は江戸中期頃と思われます。
「金で請負い、悪さをする鬼を斬る」事を生業とする爺サマがおりました。
字名(あざな)を『虚空夜叉(こくうやしゃ)の蔵寺(くらじ)』といい、なかなかに腕は良いらしいのですが、この爺サマがとにかく金にがめつい。
マイペースじじぃの蔵寺を取り巻く人々と、人じゃない人々が色々と騒ぎを起こして物語は進んでいきます。
タイトル末尾部分に「※」があるものは、後書きにつたない落書きを載せていますのでお嫌いな方は後書きを飛ばして下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-26 01:16:27
171058文字
会話率:27%