特異な容姿の為に心身ともに傷つき、両親と暮していた家から逃げ、祖父母の住む田舎に引込んしまった女の子はそれでも両親のような医療関係者になりたいとコツコツと努力し、一人前の医者になった。 叔父の出戻りと祖父母の後押しをきっかけに、開業医を営む
両親の元へ戻ることを決意、15年ぶりに首都圏に戻ってきて早半年。一般的にいえば“枯れたアラサー”生活を楽しみながら、何事もなくこのまま平坦な生活が続くと思っていた女は思いもよらない状況に陥る。
完璧すぎる美顔・美声そして体躯の為、学生時代「(女)神」と崇められていた男は、高校最後の年に“自分”を見てくれる・“自分”と話ができる引っ込み思案の後輩に恋をしてしまう。最初それが「恋」だと気が付かなかった男も、周囲で発生するいろいろなイベントを経てそれが恋だと理解したのに、元々ちょっとズレている自分の行動で大切な後輩を深く傷つけ、失ってしまう。
それから15年。自分の見た目にも周囲にもウンザリして引籠りを決めていたのに、無理やり幼馴染に引きづり出されたら、合うことが叶わないと思っていた諦めていた後輩との再会を果たす。何としても彼女の隣に自分のポジションをキープしたい美男は、元々の天然不思議ちゃん思考回路で変な方向に孤軍奮闘するはなし。
よーするに高校時代からの年期の入ったジレジレなお話。
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半年ぐらい前に連載を試みて、豆腐なメンタルが崩れて、書き続けられなくなった話の手直し・再投稿版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-25 18:52:25
14871文字
会話率:33%