ある夏の嵐の日、二人の関係が始まった。
夏生は嵐の日に助けてくれたお隣さんの冬夜に、お礼として料理をふるまう。すると感激した冬夜からこれからも作ってくれないかと頼まれる。ちょうど勤め先を辞めてお金に困っていた夏生は食費が浮くことに魅力を感じ
て請け負うが、二人の関係はただのお料理契約だけではなく――。
「なっちゃんも飲む?」
差し出されたお酒のグラスを受け取るのが、二人の秘めごとを始める合図だった。
すれ違うお隣さん同士の夏の終りから冬にかけての物語。
★Rシーンには※を付けます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 07:00:00
23025文字
会話率:36%